<プロスペックス>スピードタイマー ソーラークロノグラフが2023年度グッドデザイン賞を受賞

グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。

60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。

スピードタイマー ソーラークロノグラフ1/100秒計測のSBER001とSBER003が2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。

"ずっと傍にいて、いちばん永く身につけていたくなるモノという、アナログ時計として機能以上の大切なことも忘れてはいない。情緒的なデザインと機能性を兼ね備えた、簡単には語れないアナログクロノグラフだった。"

審査委員による評価コメント

プロスペックスは、名の通り手のひらに収まっていた国際基準のストップウオッチを、コンパクトに腕時計としてスペックインした銘機となりそうだ。スマートウオッチが生活の大半を網羅し、表示される機能は各人々にパーソナライズされていく。そんな時代の狭間、1964年に作られた技術をモチーフに時計として生み出され、そのプライドは脈々と受け継がれてゆく思想の現れのようにも見えた。アナログウオッチの駆動部を盤面の各所に配置し、計測に必要なメーターと、時計としての機能を日常的な使い心地にまで落とし込んでいる。腕におさめ駆動させた途端、四つの針が時間を刻む。愛らしさを感じるほどに、一歩ずつ前へと進む。ずっと傍にいて、いちばん永く身につけていたくなるモノという、アナログ時計として機能以上の大切なことも忘れてはいない。情緒的なデザインと機能性を兼ね備えた、簡単には語れないアナログクロノグラフだった。

担当デザイナーのコメント

一般的なクロノグラフは時刻表示用のメインダイヤルの中にストップウオッチ用の小さなサブダイヤルがあるため、計測表示の上に時刻表示用の針が重なってしまいます。本モデルでは4つの駆動ユニットを使用し、時刻表示(計測時には分を表示)と1/1秒、1/10秒、1/100秒の各表示を独立させることでその問題を解決しました。さらに、各ダイヤルのサイズを計測表示の位数に比例させ、計測時の視認性と誘目性を熟慮したレイアウトを実現。これにより特徴的な針の動きを際立たせる効果も生み出しています。ソーラー駆動方式を採用することで針の高速回転と十分な駆動期間の確保にも対応しています。計測に特化した次世代クロノグラフとして、アナログ計器ならではの躍動感ある針の動きとともに、使い続けるほどに愛着がわいてくるエモーショナルな価値の創造を具現化しました。

受賞モデル

積算表示を独立させて、

「視認性」と「判読性」を追求した新しいダイヤルデザイン

1/100秒単位で経過時間を計測できる精密なストップウオッチ機能を持った新開発のソーラークロノグラフムーブメント「キャリバー8A50」を搭載したモデルが登場します。
 最大の特長である積算表示を完全に独立させたダイヤルのレイアウトは、計測時間を確実に読み取ることを目的としています。2時位置に1/100秒、10時位置に1/10秒、12時位置に秒積算計を配置し、ストップウオッチモード時には6時位置の基本時計が60分積算計へと切り替わります。さらにそれぞれの針とサブダイヤルのコントラストを高めることで視認性と判読性を高めています。
 クロノグラフのプッシュボタンは、操作しやすいハンマー形状のボタンを採用し、「正確な時を計る」スピードタイマーの設計思想を体現したケースデザインを実現しています。

受賞商品は、10月25日(水)〜10月29日(日)まで、受賞展:「GOOD DESIGN EXHIBITION 2023」(会場:東京ミッドタウン)で展示される予定です。